FinTech of Life

FinTech・IoT・ビッグデータ・ブロックチェーンなど時流に乗り世の中を変えようとしているテクノロジーとこれからの人の働き方について発信します。

フィンテック革命で変化する時代と人間の働き方。

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今「金融」の形態が変わり革命が起きているということをご存知でしょうか?

 

金融とはそもそも「目に見えない商品」でありほぼ情報を扱っているともいえるので、インターネットとは非常に親和性が高いといえるでしょう。

 

 

「金融の形態が変わり革命が起きている」と述べましたが、本当に変わっているのは金融そのものではなかったんですね。

 

全てはテクノロジーが変化しているからなんです

 

この変化(イノベーション)に伴う重要なキーワードが

「FinTech(フィンテック)」です。

 

そもそもフィンテックとは、金融「Finance(ファイナンス)」と、技術「Technology(テクノロジー)」を組み合わせた造語です。 

この金融テクノロジー「フィンテック」がもたらす企業の動きやビジネス展開、そして個人の働き方の変化には今後もみなさん注目すべきところですよね。

 

こういう動きってなんか他人事じゃないと皆さん思うはずです。

 

例えば金融機関はインターネットでAI、ビッグデータ、IoTなどを活用した金融生態系から仮想通貨を使用した新たな金融生態系へのシフトしようとする動きを見せていますよね。

 

例えば三菱UFJ銀行が独自の仮想通貨を発行したり。

www.sankei.com

 

SBIホールディングスが仮想通貨「Ripple」の会社を設立したり。

zuuonline.com

 

これはどういうことなのか、そしてこれがどういうカタチで「世の中の為」になるのだでしょうか。

その変化をインターネット革命の背景と

それがもたらした経済環境の変化も踏まえて私の考えと洞察を述べていきたいと思います。

 

 目次

 

 

フィンテック革命によるビジネス環境の変化

 

フィンテック革命とは言っていますが、

まずはインターネットが世の中の経済、ビジネスを変えた背景を見ていきます。

インターネットがもたらした経済の変化は主に3つです。

 

  1. 参入障壁の低下
  2. 供給の増大
  3. スピードの加速

 

これは販売や流通の経路がリアルからインターネットへと経済の環境がシフトしていく時代の背景です。順番に見ていきます。

 

1.ビジネスをする参入障壁の低下

 

インターネットというインフラが整ったことによって誰でもインターネットを使ってビジネスを展開できる環境になっていますよね。

そう、誰でもるんです。

パソコンやスマホの環境さえあれば商売ができるといった参入障壁の低さなんです!

 

例えば、インターネットがまだ普及されていない頃だとリアルでお店を構えないといけませんでした。

開業資金を銀行から借りて、テナントを借りてモノやサービスを売る。飲食店を経営しようと思えば初期費用だけでも馬鹿になりません。

広告媒体もテレビや新聞、紙のチラシなどであり広告の運用も選択肢が少なく費用も高くついてしまいます。

「お金がない」「広告費がない」といった理由でビジネスを展開することが難しかったでしょう。

 

しかし、今インターネットの普及により同時にさまざまなビジネス展開の選択肢が増えました。

 

インターネットを活用すれば実際に支店を置かなくてもネット上のWEBサイトを通じて商品を販売するチャネルを作ることができ、また、ソーシャルネットーワーキングサービス(SNS)や独自のWEBサイトで集客だってすることができます。

 

楽天市場からも企業が撤退し、自前のECサイトやネットショップ運営サービスの「BASE」を使って展開しているみたいですね。

BASE (ベイス) | ネットショップを無料で簡単に作成

 

そしてこの「BASE」のサービスを利用すればインターネット上でお店を構えて販売することができます。

BASEは「フィンテック」のスタートアップ企業ですね!

 

また、フリマアプリのメルカリだってそうですよね。。

 

更に言えばクラウドファンディングを使ってネットで資金調達だってできてしまうのですから。

 

結果大きな資金がなくても簡単にビジネスを作ることができる。

ビジネス展開の拡大と選択肢の幅が広がっていることは事実で、それにより消費者の購買のハードルも下がっていてネットを使って購買行動する割合も同時に増えていると言えます。

 

まとめると、今まで権威があり優位性のあった大手企業のサービスや商品に依存しなくなったということです。

ウーバーや、エアービーアンドビーのようなシェアリングエコノミーを始め、あらゆる業種が新たなテクノロジーによって市場を奪われています。

 

 

 

ネットショッピングの利用率

(出典)総務省「社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究」(平成27年

引用元:http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc122400.html

 

 

この表を見ると分かるように全体の約7割がネットショッピングを利用しているんですね。

販売、消費双方にとっての敷居を下げているのがこのインターネットの爆発的破壊力というわけです。

 

 

2.ビジネスを仕掛ける供給者の増大

 

そして爆発的な破壊力であるインターネット市場は破格である反面、参入障壁の低下で何が起こるのかと言うと、供給が過剰になってしまっています。

今まで情報を受信する事しか出来なかった人が今度は発信する側に立つ。そんな時代に突入しているんです。

 

需要に供給が追い付き追い越そうとしているということですね。

 

例を出すと、メディア関連とか。

昔はテレビや雑誌、新聞と言うものが情報の権威を握っていたであろう。

そういったマスメディアの権威性が高かったため、情報というものも需要が多く供給は限られていました。

しかし、このようにネットのインフラが整った今誰でも情報が発信できるようになり、様々な情報コンテンツやオウンドメディアが溢れかえるようになりましたよね。

 

個人ブロガーが俗にいう「バズらせる」なんてことも出来るわけです。

 

要は皆インターネットという土俵を使って戦う発信者になれるということ。

 

「テレビを見る 割合」の画像検索結果

引用:テレビを見る人の割合 : 若者のテレビ離れ!テレビを見ない人たちが増加。長寿番組が更に長寿化 - NAVER まとめ

 

そしてこのグラフのように情報の権威性があったテレビでも、今は見る人の割合が年々減少しているのが分かる。

 

テレビに完全依存だった時代は崩れ、他の情報サイトやコンテンツ動画、SNSなどに分散されています。

 

そう、テレビを見なくてもYouTubeに欲しい情報、見たいモノが置いてあったりするのだ。天気予報などわざわざテレビで見なくてもスマホですぐに調べることができる。

ニュースだってアプリやネットをつかって簡単にチェックできる。

 

私だって実際にそうです。テレビはあまり見ませんが、ニュースはニュースサイトやニュースアプリを見たりするし、個人が発信するブログメディアでコンテンツや情報を見たり、はたまたYouTubeも使ってほしい情報を集めたりしてます。

自身だって完全にテレビ離れしている状態。

 

どういうことかというと、ユーザーの主権が強まっているということです。

 

ユーザーが欲しい情報や欲しい商品をたくさんある中から選べる。

よって消費者の方が強いという意味なんです。

 

それにより企業や仕掛け側はより消費者に志向をフォーカスしていかなければならない。

 

そんな中で仕掛ける側というのは同じようなライバルがどんどん増えてきており、いわゆるコモディティ化が進んでいるのであります。

 

このような供給過剰によって他との差別化を図ることが大事になってきます。

そこで重要なのはスピードです。

 

3.スピード革命の始まり

 

インターネットの普及、供給の過剰により企業はよりスピードを求められるようになりました。

もうスピード勝負なんですね。

インターネットによってエンドユーザーに情報伝達されるスピードは加速しユーザーが商品を購入するハードルも低くなっていくでしょう。

 

よって企業は時代に乗り遅れることは許されず結果として成長や事業を展開するスピードが増すことになります。

 

要は販売チャネルがほぼネットにシフトし流通、メディア、販売などの形態に革命が起きているということなのです。

 

 

 

消費者目線で見るインターネット、フィンテックの利便性

 

これらのインターネット革命を消費者目線で見るとしましょう。

私は基本的に面倒くさがりやです(笑)

基本的に人間は面倒くさいことを嫌う傾向にあります。

「面倒くさいことが大好きです。」といった友人や知人は私の周りに1人もいません。

 

これはどういうことかと言うと、消費者はより簡単で利便性の高いものを求めるという傾向があるという事なんです。

 

そして人々がネットショッピングを利用する理由を見ます。

 

 ネットショッピングを利用する理由(年代別)

(出典)総務省「社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究」(平成27年

引用元:http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc122400.html

 

 

「実際に店舗に出向かなくても良い」という理由が一番多いのが分かりますよね。

「安く買える」という理由もありますが。

 

面倒くさがりであまりお金を出したくない人間にとって「実際に店舗に行かなくても良い」「安く買える」の二つが伴っているサービスというのはとても美味しい話です。

 

要は面倒くさいことが嫌いなんですね(笑)

 

消費者の視点から私の意見を言うと、わざわざお店までいくのがかなり面倒くさいというのがある。都心で生活をしていると尚そう感じる。

 

例えば銀行なら支店に出向いてそれでもって高い手数料まで払って利用しようとは思えない。迷わずネットで開設する。(住宅ローンや資産運用になると話は変わってくるが)

要はネットで販売されてしまった商品を今更リアルで購入するという考えには至らないという事。

 

そう、ネットの普及により何よりも消費者志向に重点を置かなければならないのがここでもわかる。

 

それに加えて消費者は難しい事もしたくないと思っています。

消費者が実際に動くのには時間がかかるんです。

 

話を投資に例えよう。実際にどの株を買えばいいのか、投資信託といっても商品がたくさんあり、どれを選べばよいのか。基本的に興味が無い人はそんなことに時間を食っていられない。

 

しかし2015年ウエルスナビ社によってロボアドバイザーが誕生しました。

WealthNavi(ウェルスナビ) - ロボアドバイザー×国際分散投資で世界水準の資産運用

海外の富裕層が利用しているものと同じ水準の資産運用サービスを、誰もが利用できるという投資が期待できるサービスです。

 

これが実現することによって利用者の投資のハードルもグンと下げられますよね。

なぜなら利用者はネット革命、AI革命によって情報が安いコストで手に入るからです。

 

そう「考える」「手間暇かける」ことを意図的に放棄することができるのです。

 

それはどういうことかというと、本来自分が手間である、難しくて理解ができなかったというものをAIサービスに委託できるということです。

 

 

 

モノが無くなりその価値はどんどん薄れていく。

 

そして最近よくニュースや新聞でも出てきますよね。「仮想通貨」。

フィンテックの代表格ではないでしょうか。

 

仮想通貨はなんだか投機の金融商品みたいなイメージを持たれている方も多いと思いますが、(胡散臭い投資案件が多いからですかね。)

少なくとも私には決済の「インフラ」としての仮想通貨の実需があると考えます。

 

これら仮想通貨(暗号通貨)が目指しているのは「価値交換の簡素化」です。

 

どういうことかというと、ブロックチェーンの完成により価値交換が完全にネット上で完結できる仕組みが実現させようとしているのです。

 

いわば現金の交換ではなく完全なるデータの交換となるわけなのです。

 

これで今後どういう時代になっていくのかと言うと、

「モノに価値が無くなる時代になる」と考えるんです。

 

私自身も最近モノをあまり持ちたくないと感じるようになりましたしね。

重たいし邪魔になるから。笑

 

財布を使っていてもそれを感じることがあります。

ポイントカードや小銭、お札が入った財布はお会計をするときもわざわざ出し入れするのに手間がかかるし、財布って案外邪魔じゃありませんか?笑

 

これが仮想通貨での取引によって現金は無くなりいらない時間も省け、モノによる頭のリソースを割かなくて済むことになるとどうなるんでしょうか。

 

 

これが完全に実現するとモノがいらなくなるでしょう。

よって財布がこの世から姿を消すことになり兼ねないのであります!

 

 

 

まとめますと、

モノをもつことよりも持たないことに価値が生まれる。

要は、本当に必要なモノ以外は全て消え去るという事。

本来自分でやらなければいけなかったこと。

生産性の無い作業。

それらは全てテクノロジーによって解決される。

これが究極のフィンテック革命であり究極のテクノロジーの役割ではないでしょうか。

 

さいごに:フィンテックの革命による価値と人間の課題

 

テクノロジーは生産性のあるものにフォーカスする為のツール

 

フィンテック、IoT、ブロックチェーン(仮想通貨)など、これらはが世の中をどう変えるのか、それは人間の本来すべきことの生産性を上げる為のものであると私は考えます。

 

人工知能であってもこれらフィンテックにおいても言えることは人間がやらなければならない面倒な作業を代替えしてやってくれるということです。

 

先程も述べた通り、テクノロジーによって本来自分に必要なモノ以外は全て消え去り機械が代替えしてくれるんです。

 

それは人々の仕事を奪うということではなく、

人々の仕事の生産性を今よりも更に上げてくれるということなのです。

 

「簡易な作業はAIロボットに代替される。」

こんなニュースはもう見飽きる程流れてます。

 

しかしこれは人間が本質的要素のあることだけに生産活動をする為に開発されるものだと私は考えてます。

 

人間が本当にしなければいけないことは何なのか。

働く側と消費者側の二つの側面から見ましょう。

 

果たして機械でもできるような作業を時給1000円受取ながらやることなのか。

機械にそれらの作業を代替してもらい、次のイノベーションを起こすために頭のリソースと時間を注ぐことの方が重要ではないでしょうか?

 

消費者だと、自分でやるのが面倒だと思っていたことを機械にやってもらい、そしてその浮いた時間で遊びに出掛けたり新しい仕事の仕掛けを考える時間を作ることができますよね。

 

結論人口知能やフィンテックは人々の人生に次なる生産性を与えるものだと考えています。

 

AI、フィンテックによって機械によって人間の仕事が奪われるのではなく機械によって人間がやっている無駄な事を代替してもらい、本来の自分がすべきことに注力できるものだと私は思います。

 

そう、テクノロジーの本質とは人間の生産性を上げる為のツールであると私は定義します。

 

 

革命の中生き残るものは「変化」をし続けるもの。

 

私が朝ニュースをチェックしていた時ある記事に非常にグッときたフレーズがありました。

 

それはライフネット生命の出口次郎さんの御言葉です。

 

『「賢いもの」「強いもの」が生き残るのではなく、「環境の変化に適応したもの」だけが生き残るのです。』

 

その通りだと思います。皆環境の変化に適応しながら生き抜いていますよね。

まだ黒電話で通話をしている人や、人力車で移動をしている人はまずいない。

なぜならそれでは環境の変化に適応した周りの人々についていくことができないから。

 

常識は常に変化し続けている。

 

何がいいたいのかというと、常識は常に「変化」をし続けているということです。

 

常識にとらわれてはいけないといつも思っている。

日本と海外でも常識は180度違いますしね。

 

そして時代の流れによって常識は変化していく。

大昔の常識は今の非常識であることはいうまでもない。

 

むしろ「変化すること」が常識なのかもしれない。

 

では仕事ではどう考えるべきなのか。

人類の進化のように個人が変化し続けるべきだと考えます。

 

変化が求められている今、機械に負けない「変化できる柔軟な自分作り」をしていくべきだと思います。

 

結論、フィンテック革命によって人間はより生産性の高い仕事を追及できるようになります。それこそが「革命」であり「変化」そしてフィンテックの本質なのです。