「VALU」により個人の価値をトレードできる自分株式会社の時代。
この世界には株式会社というものがある。
株式を発行して投資家から資金を集め、そのお金で事業を行う会社のことだ。
事業が成功して利益が出れば投資かは株主優待や配当金を受け取ることができ、更には株価が値上がりすればそれを売却することで株主の利益になる。
株式会社という組織はこのように投資家と関係を結んでいる。
しかし、この株式というシステムがフィンテック時代に伴い個人で誰でも「自分株式会社」を作れるようになってしまったのだ。
そのサービスがこの「VALU」である。
「VALU」とは何なのか。
VALUとは?
VALUのページの写真を見て頂きたい。
自分のツイッターやフェイスブックのSNSアカウントをもとに時価総額を算出し、それを投資家は株のように価値交換できるというマイクロトレードサービスなのである。
なお、取引は暗号通貨ビットコインである。
このVALUERとは株主の事で上記の通り限定公開コンテンツを受け取ったり出来るそうだ。
更にその人の時価総額が上がることで値上がり益を得ることだって出来る。
詳しい説明は他の方達がたくさん書いてくれているので是非そちらを見て頂きたい。
トップユーザーが解説!話題の革命的サービス「VALU」の始め方。 : まだ東京で消耗してるの?
VALUの基礎知識。個人がビットコインで簡単に資金調達できる! | 銭ゲバ
要は個人も株式会社みたいなシステムを使うことができるようにしまっせー!!
ってことなのだと思う。
「企業から個人へ」の具現化。
僕はよく人を株式会社とか株式投資にネタで例えていたりしたのだが、まさかこんなに早く具現化するとは思わなかった。
実際の株価のように自分の価値が日々変動していく様はなかなか興奮しそうだ。
個人間で株式の取得をして友達を買収したりできたら面白そうではあるが。笑
まあしかし、これからは個人の時代が本当に来てしまいそうだ。
これは会社や組織を介在せずに直接自分で勝負をするための環境が与えられたということであり、会社を脱サラして独立し、フリーランスになってクラウドファンディングをしたりする人々の選択肢がまた一つ増えた。
朝早くから会社へ行って会社の企業価値を高め時価総額拡大の為の歯車になる必要はもうないのかもしれない。
会社で人望のある凄腕エリートマンなんかは案外こうやって個人で稼げてしまうかもしれない。
会社が嫌な人達の会社で働く理由がどんどんなくなっていく。
働き方を否定しているわけではないが、とにかく言い訳ができなくなってくるということだ。
会社の時価総額を上げる為に働きその見返りに給料をもらうワークスタイルから、個人の時価総額を上げる為に働き個人で収入を得るワークスタイルにシフトし出したら、会社はほんの一握りになってしまうかもしれない。
まあ、現実はまだそんなこともないのだろうけども。
しかし今後このサービスがどうなるのかはわからない。
サービスが急停止する可能性だってあるし、「ポケモンGO」のように最初だけ流行って後々は落ち着いていくパターンかもしれない。
まあ、まだリリースしたばかりだし実際にこのサービスで人々に価値を見出せる人がいるのであればしばらくは流行るのではないだろうか。
なんせ、こういったサービスはプラットフォームツールに過ぎない。
自分の名前を売り個人の価値を試す為には絶好のチャンスかもしれない。
セルフバリューが明確に。
この市場に参加する為に重要なのは発信力になってくると思う。
実力があるのに発信しないのは非上場会社でい続けるようなものだ。
SNSが自分の資産になる。
詳しくはわからないのだがこのVALUは自分のツイッターやフェイスブックのアカウントが価値の評価対象になる。
フォロワー数、フォロワーの質、インプレッションのボリューム、リツイートやシェアの数と言ったところだろうか。
これを評価に個人の価値が洗い出される。
ということはSNSが「カネ」になるということだ。
VALUで自分を上場させて大金持ちになろうと思ったらSNSを強化してフォロワーやインプレッションを稼ぎ出すインフルエンサーにならなければならないのだろう。
簡単にいうと、芸能人のように一つのツイートで何百リツイートも稼げるような影響力のある人だ。
そう考えると芸能人のようなインフルエンサーはこのVALUマーケットにおいては引き続き有望銘柄となるだろう。
しかしそんな人達は直ぐに割高になってしまう。
ある程度価値がわかっているからだ。
【ホリエモンの株価チャート】
5/31日のスタート以降株価は一気に伸びている。
しかし元々の有名人が上場後に跳ね上がるのは目に見えていて楽しくない。
私が注目しているのはまだ名の知れぬ野心家がVALU上場後に株価チャートをブチ上げる様である。
そうやって自分の株価をブチ上げて一躍世間に名を轟かせたいなら、今やるべきことは友達とダラダラ飲みに行くことではなく、
今すぐフェイスブックやツイッターを立ち上げて友達申請を送ることではないだろうか。
誰もがベンチャーキャピタリストに。
今後VALUサービスにより儲けてやろうと、まだ無名だが脱サラして面白いことをやってやるといったような熱き野心家に目をつけるベンチャーキャピタリストが現れるだろう。
彼らは一層目利きの力を磨き割安のうちに人に投資し、高値で売りさばくだろう。
とは言ったもののそんな簡単にできることではない。
プロのベンチャーキャピタリストだって報酬をもらいながら一日中企業を分析して上場させることのできる会社が大体10社に1社程度なのに、将来有望な個人を簡単に発掘できるはずがない。
しかもその人が「もう人生逃げ切れるから経済活動はストップ!!」と言って不動産投資をしながら何にもせずにのんびり過ごしだすとVARUは上場廃止になりデータが水の泡になるかもしれない。
そのあたりはどうなるのか細かくは知らないが。
投資家の問題として、今後どれだけ個人にリスク・プレミアムを取ることができるか課題であり、
投資家は大損をしない為にその人のSNSを徹底的に調べ上げ、直接会ったりしてアナリストレポートを10,000字位書けるくらいしなければならないのではないだろうか。
「VALUアナリスト」「VALUトレーダー」「VALUファンド・マネージャー」のような仕事が生まれれば面白そう。(筆者の勝手な想像です。)
簡単に出来るが簡単ではない。
このようなサービスは誰でも利用できるだろうが目立つのはほんの一握りだろう。
結局自分のコンテンツが面白くなかったら誰からも評価されないのだろうと思う。
簡単に始められるが簡単に成功はできない。
何も積み上げていない人が世の中に価値を生み出すなんて馬鹿げている。
株式を発するということはそれだけでパブリック・カンパニーにならなければいけないのだが、見ず知らずの人にお金を出資するほど人様の財布の紐は緩くはない。
株主にメリットのある「何か」を持つことが必要だ。
なんせ、これからは金融に無関係の人も投資の勉強をする必要があるだろう。
私は幸いに金融関係の会社に就いている為非常に大切な金融の勉強をさせてもらっており、今の会社には非常に感謝している。
そしてこれからも世の中に必要とされるコンテンツを生み出すために今日もたくさんの情報を受けようと思う。